大井競馬ダート1800m攻略|差しも届く中距離戦の傾向をデータで解説
大井競馬場(TCK)のダート1800m外回りについて、2023年10月から2026年10月までの全194レース、のべ2,243頭の成績を集計しました。短距離とは違う、中距離ならではの傾向をまとめます。
結論:逃げ一辺倒ではなく、差し馬にもチャンスがある
逃げ馬の複勝率は41.5%で、1200mの53.9%から10ポイント以上下がります。一方で差し馬の勝率は6.7%と、1200m(3.7%)のほぼ倍です。距離が延びるぶん、前の馬が最後まで粘り切れない場面が増えます。
| 脚質 | 出走数 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 逃げ | 229 | 19.7% | 41.5% |
| 先行 | 612 | 13.2% | 38.7% |
| 差し | 744 | 6.7% | 23.5% |
| 追込 | 658 | 2.7% | 11.4% |
上がり最速の馬は複勝率76.9%
上がり3ハロン最速の馬の勝率は43.5%、複勝率は76.9%。4頭に3頭以上が馬券に絡んでいます。最後に脚を使えるかどうかが、短距離以上に結果を左右します。
枠順:8枠の勝率が最も高い
8枠の勝率は12.0%で、全枠の中でトップでした。1枠は勝率9.8%あるものの、複勝率は20.9%と最も低くなっています。ただしレース数が194と少ないため、枠の傾向は参考程度に見てください。
人気別の成績
1番人気の勝率は40.0%、複勝率は73.2%。1400mや1600mより勝率はやや下がりますが、3着以内には安定して来ています。
大井1800mの狙い方
1. 逃げ・先行馬に加えて、末脚の確かな差し馬も相手に入れる。
2. 近走で上がり上位を出している馬を評価する。
3. 1番人気は3着以内の軸として使い、勝ち切りまでは過信しない。
馬場状態別のデータ(良・稍重・重・不良)
平均勝ち時計は良馬場で1:56.3。いちばん速いのは稍重の1:55.7、いちばん遅いのは重の1:56.9で、1.2秒の差があります。脚質の有利不利は、馬場状態が変わっても大きくは変わりません。
表の「逃げ」〜「上がり最速」はそれぞれの勝率です。
| 馬場 | R数 | 平均 勝ち時計 | 逃げ | 先行 | 差し | 1番 人気 | 上がり 最速 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 良 | 107 | 1:56.3 | 20.2% | 12.2% | 7.3% | 40.2% | 44.3% |
| 稍重 | 44 | 1:55.7 | 22.0% | 17.8% | 2.4% | 43.9% | 43.4% |
| 重 | 22 | 1:56.9 | 21.7% | 11.1% | 8.5% | 36.4% | 26.1% |
| 不良 | 21 | 1:56.0 | 11.1% | 11.9% | 10.1% | 35.0% | 56.0% |
クラス別の平均勝ち時計(馬場状態ごと)
同じ馬場でも、クラスが上がるほど時計は速くなります。持ち時計を比べるときは、同じクラス・同じ馬場の数字を物差しにしてください。
| クラス | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
|---|---|---|---|---|
| 重賞・OP | 1:54.618R | 1:54.99R | 1:55.94R | 1:53.85R |
| A2 | 1:54.810R | 1:55.06R | — | — |
| B1 | 1:56.34R | 1:54.75R | — | — |
| B2 | 1:55.713R | 1:54.95R | 1:56.54R | — |
| B3 | 1:56.220R | 1:55.76R | — | — |
| C1 | 1:56.510R | 1:56.07R | — | 1:56.94R |
| C2 | 1:57.315R | — | 1:58.14R | 1:57.25R |
| C3 | 1:58.99R | — | — | — |
1着馬の走破タイムの平均です。小さい数字はレース数。薄い数字はレース数が20未満の目安、「—」は3レース未満です。10レース未満のクラスは載せていません。
血統:このコースで勝っている種牡馬
このコースでいちばん勝っている種牡馬はホッコータルマエ(18勝)。上位5頭の中で勝率が高いのはヘニーヒューズの16.7%です。
| 父(種牡馬) | 出走 | 勝利 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ホッコータルマエ | 117 | 18 | 15.4% | 35.0% |
| シニスターミニスター | 79 | 10 | 12.7% | 26.6% |
| キズナ | 81 | 8 | 9.9% | 27.2% |
| ヘニーヒューズ | 36 | 6 | 16.7% | 47.2% |
| サンダースノー | 46 | 6 | 13.0% | 32.6% |
- 良馬場で勝率が高い父:ルーラーシップ(勝率17.4%)、キズナ(勝率14.0%)、シニスターミニスター(勝率14.0%)
- 重・不良で勝率が高い父:ホッコータルマエ(勝率17.2%)
- 勝利数が多い母の父:クロフネ(11勝)、ワイルドラッシュ(9勝)、キングカメハメハ(9勝)、マンハッタンカフェ(8勝)、スペシャルウィーク(8勝)
父の表は出走30回以上、馬場別は出走20回以上の種牡馬が対象です。馬場別は出走数が少ないため参考程度に見てください。
配当の傾向:荒れやすい
馬連の配当の中央値は1,220円(南関全体1,080円)、3連単は15,460円(全体12,350円)。南関の平均より配当が高く、人気薄が絡みやすいコースです。3連単が万馬券になったレースは59.8%(全体55.5%)です。
の3連単
券種別の配当
| 券種 | 中央値 | 1万円 以上 | 1000円 未満 |
|---|---|---|---|
| 馬連 | 1,220円 | 8.8% | 42.8% |
| 馬単 | 2,375円 | 13.9% | 23.2% |
| ワイド | 550円 | 2.2% | 67.2% |
| 3連複 | 2,795円 | 20.6% | 22.7% |
| 3連単 | 15,460円 | 59.8% | 2.6% |
| 馬連(南関全体) | 1,080円 | 6.8% | 47.6% |
中央値は配当を安い順に並べたときの真ん中の金額で、ふだんの配当の目安になります(平均は一部の高配当に引っぱられて高く出ます)。「1万円以上」は配当が100円につき1万円以上になったレースの割合です。
人気馬を買い続けた場合
毎レース、人気どおりの組み合わせを100円ずつ買ったときの成績です。
| 買い方 | 的中率 | 回収率 | 南関 全体 |
|---|---|---|---|
| 単勝 1番人気 | 39.2% | 74% | 80% |
| 複勝 1番人気 | 70.1% | 84% | 88% |
| 馬連 1-2番人気 | 19.1% | 78% | 78% |
| ワイド 1-2番人気 | 37.1% | 75% | 79% |
| 3連複 1-2-3番人気 | 12.9% | 81% | 76% |
| 3連単 1→2→3番人気 | 3.6% | 65% | 67% |
勝ち馬の人気
194レースの払戻金(南関競馬公式サイト)を集計。人気馬をそのまま買い続けた場合、いちばん回収率が高かったのは「複勝 1番人気」の84%でした。人気どおりに買うだけでは、どの券種もプラスにはなりません。
前走からの変化:距離・間隔・前走着順
前走と同じ距離の馬は勝率13.5%、距離延長は6.9%、距離短縮は7.4%。このコースの経験がある同距離組が有利です。レース間隔では「9週以上(休み明け)」の勝率が15.6%でいちばん高く、「中1週以内」は5.5%にとどまります。休み明けでも割り引く必要はありません。前走が別の南関の競馬場だった馬の勝率は6.2%(同じ競馬場からは8.8%)で、場替わりの馬はやや苦戦しています。
前走からの距離
| 距離 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 同距離 | 467 | 13.5% | 30.6% | 103% |
| 延長 | 1,118 | 6.9% | 23.2% | 81% |
| 短縮 | 472 | 7.4% | 26.7% | 51% |
レース間隔
| 間隔 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 中1週以内 | 218 | 5.5% | 18.3% | 34% |
| 中2〜4週 | 1,372 | 7.3% | 24.0% | 81% |
| 中5〜8週 | 224 | 11.2% | 33.0% | 68% |
| 9週以上(休み明け) | 243 | 15.6% | 35.0% | 121% |
前走の着順
| 前走 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 276 | 18.8% | 42.8% | 73% |
| 前走2〜3着 | 424 | 12.5% | 35.1% | 60% |
| 前走4〜5着 | 389 | 6.7% | 28.5% | 94% |
| 前走6着以下 | 968 | 4.5% | 15.5% | 83% |
前走の競馬場
| 前走 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 同じ競馬場 | 1,815 | 8.8% | 26.0% | 81% |
| 他の南関から | 242 | 6.2% | 23.1% | 66% |
前走は2023年10月以降の南関4場のレースが対象です。中央や他地区からの転入初戦、データ期間より前の前走は含みません。※は出走100未満で参考程度の数字です。
馬体重・斤量・性別・年齢
馬体重では500kg以上の勝率が10.7%でいちばん高く、440〜469kgは6.0%です。大型馬が力を発揮しやすいコースです。馬体重の増減では「±3kg以内」がいちばん勝っています(勝率8.5%)。
性別では牡・センの勝率9.2%に対し、牝馬は6.6%。年齢別では4歳がいちばん勝率が高く11.6%です。
馬体重
| 馬体重 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 439kg以下 | 126 | 6.3% | 15.1% | 35% |
| 440〜469kg | 496 | 6.0% | 22.8% | 73% |
| 470〜499kg | 873 | 8.7% | 25.4% | 87% |
| 500kg以上 | 746 | 10.7% | 30.6% | 74% |
馬体重の増減(前走比)
| 増減 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| -10kg以上減※ | 62 | 14.5% | 25.8% | 100% |
| -4〜-9kg | 405 | 8.4% | 25.4% | 119% |
| ±3kg以内 | 1,224 | 8.5% | 26.4% | 66% |
| +4〜+9kg | 387 | 8.3% | 24.8% | 64% |
| +10kg以上増 | 131 | 8.4% | 24.4% | 77% |
斤量
| 斤量 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 54kg未満 | 154 | 1.3% | 13.0% | 13% |
| 54〜55.5kg | 680 | 7.9% | 24.4% | 50% |
| 56kg以上 | 1,407 | 9.8% | 28.1% | 97% |
斤量は年齢・性別・クラスで決まる部分が大きく、重い斤量ほど上のクラスや実績馬が多くなります。斤量の数字だけで有利不利を判断しないでください。
性別
| 性別 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 牡・セン | 1,802 | 9.2% | 27.1% | 86% |
| 牝 | 439 | 6.6% | 21.4% | 41% |
年齢
| 年齢 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 2歳※ | 78 | 12.8% | 38.5% | 53% |
| 3歳 | 464 | 10.1% | 26.5% | 64% |
| 4歳 | 560 | 11.6% | 30.5% | 68% |
| 5歳 | 476 | 6.9% | 23.9% | 133% |
| 6歳 | 326 | 7.4% | 26.1% | 67% |
| 7歳以上 | 337 | 4.5% | 17.5% | 45% |
※は出走100未満で参考程度の数字です。
このコースが得意な騎手・調教師
このコースでいちばん勝っている騎手は矢野貴之(24勝・勝率18.5%)、調教師は渡邉和雄(15勝・勝率21.4%)です。
騎手(勝利数トップ5)
| 騎手 | 出走 | 勝利 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 矢野貴之 | 130 | 24 | 18.5% | 52.3% | 73% |
| 御神本訓史 | 90 | 21 | 23.3% | 40.0% | 165% |
| 笹川翼 | 130 | 20 | 15.4% | 42.3% | 103% |
| 西啓太 | 91 | 15 | 16.5% | 36.3% | 104% |
| 本田正重 | 85 | 12 | 14.1% | 28.2% | 140% |
調教師(勝利数トップ5)
| 調教師 | 出走 | 勝利 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 渡邉和雄 | 70 | 15 | 21.4% | 34.3% | 70% |
| 森下淳平 | 56 | 13 | 23.2% | 44.6% | 75% |
| 荒山勝徳 | 71 | 13 | 18.3% | 40.8% | 213% |
| 福田真広 | 48 | 12 | 25.0% | 41.7% | 132% |
| 藤田輝信 | 85 | 11 | 12.9% | 35.3% | 61% |
- 単勝回収率が100%を超える騎手:御神本訓史(90回・21勝・回収率165%)、安藤洋一(77回・6勝・回収率159%)、本田正重(85回・12勝・回収率140%)
- 単勝回収率が100%を超える調教師:阪本一栄(67回・7勝・回収率535%)、荒山勝徳(71回・13勝・回収率213%)、上杉昌宏(43回・6勝・回収率153%)
騎手は騎乗50回以上、調教師は出走40回以上、回収率は5勝以上が対象です。回収率は大きな配当1回で跳ね上がるので、勝率・複勝率とあわせて見てください。騎手・調教師の全体の成績は騎手・調教師名鑑にあります。
季節別の傾向
重・不良馬場になりやすいのは春で、レースの40%が重・不良でした。秋は5%にとどまります。良馬場どうしで比べても、秋の1:55.9に対して冬は1:56.6と0.7秒かかります。季節によって砂の状態が変わるので、時計の比較は同じ季節どうしで行うのがおすすめです。逃げ馬の勝率は春が23.5%でいちばん高く、秋は14.0%です。
| 季節 | R数 | 良馬場 の割合 | 重・不良 の割合 | 良馬場の 平均勝ち時計 | 逃げ 勝率 | 1番人気 勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 55 | 33% | 40% | - | 23.5% | 45.3% |
| 夏(6〜8月) | 40 | 38% | 32% | - | 20.4% | 30.8% |
| 秋(9〜11月) | 42 | 74% | 5% | 1:55.9 | 14.0% | 42.9% |
| 冬(12〜2月) | 57 | 75% | 10% | 1:56.6 | 19.3% | 39.3% |
平均勝ち時計は良馬場のレースだけで計算しています(全クラス込み)。逃げは1コーナーを先頭で通過した馬です。
よくある質問
- 大井1800mは差し馬も届きますか?
- 差し馬の勝率は6.7%で、1200m(3.7%)のほぼ倍です。逃げ馬の複勝率も41.5%まで下がり、差しにもチャンスがあります。
- 大井1800mで有利な枠は?
- 8枠の勝率が12.0%で最も高い結果でした。ただし194レースと少ないため、参考程度にしてください。
- 大井1800mの勝ちタイムの目安は?
- 良馬場の勝ちタイムの中央値は1分56秒1です(全クラス込み)。
集計対象:2023年10月9日〜2026年10月13日の大井ダート1800m外回り 全194レース(出走取消・除外を除く2,243頭)。脚質は1コーナーの通過順位で判定しており、レース後に決まる数値です。予想に使うときは、近走の位置取りから前に行けそうな馬を見つけることが前提になります。レース数が少ないため、数値はぶれやすい点にご注意ください。



